バランスが大事

ラクラスは、AIとOCRと目視を組み合わせて、控除証明書、残高証明書、住宅申告書の記載項目を読み取っています。
書類が到着し始めてからの1週間は、バランスを取るためのチューニング作業に没頭しました。

何のバランスかというと、確実性と効率性のバランスです。

AIとOCRの判断基準が低いと、正解率が悪くなりますから、手作業が増えて効率が悪くなります。
不確実な情報しか使えなければ、効率は悪くなる。ここまでは事前に予測がつきます。

だからといって、AIとOCRの判断基準を上げすぎると、正解率は高くなりますが、不正解とするものの数が増え過ぎて、これまた効率が悪くなります。
バランスが大事ということです。

こればかりは試行錯誤を繰り返すしかない。
当社が先駆者であり、誰の真似もできません。

チューニング作業を根気強く続けた結果、適切なバランスを見つけつつあるのかなあ、と感じるところまできました。

物作りはどれも同じですね。
あちらのネジを締め、こちらのネジをちょっと緩め、スムーズに動くポイントを探し続ける努力が欠かせません。
今年見つけた最良のバランスが来年の初期値となり、ネジ締め作業は続くのです。

2021年11月12日