証明書記載事項の読取技術が、さらに進化しました

保険料控除証明書や残高証明書など、税控除を受けるのに必要な証明書のフォーマットは、発行企業ごとに大きく異なります。
ラクラスは、「どの企業のどの形式の証明書なのか?」がわかれば、読み取るべき場所は固定されているという特徴を利用して、読取速度と正確性を数倍に効率化させました。

そのために利用されるのがAIやOCRといった技術です。しかしながらAIやOCRそのものは既に容易に入手できる技術であり、実現に不可欠なのが「AIのアノテーション」です。AIが「どの企業のどの形式の証明書なのか」を判断するための素材を準備するのが肝要なのです。ラクラスは、1,000種類以上の保険料控除証明書をAIに覚え込ませ、さらにAIが下した判断を目視で確認することにより、速くて正確な読取プロセスを確立しました。

そして本年は、残高証明書の読取プロセスの高速化も実現しました。残高証明書においては、AIは利用していません。ただスキャン画像をMominokiに取り込めば、それが残高証明書であるかを判別し、税控除に必要な記載事項を自動的に読み取ってくれます。もちろん人間の目視とも組み合わせることで、正確性を担保します。

アノテーションは不要です。
若干の例外を除いては、どの金融機関が発行したものであろうと、Mominokiが正確に記載事項を読み取ります。
「若干の例外とは何か?」というと、それは金融機関名などが小さな文字で全面に薄く印刷されている用紙を使った残高証明書です。どれほど進歩したとはいえ、OCRは背景文字と印字を区別することはできません。

しかしこの若干の例外を除けば、正確に記載事項を読み取ってくれるところまで、コンピュータの眼は進化しました。
より速くより正確な読取結果を、お客様に提供できると思います。

2021年10月22日